子育てと仕事の両立は、多くの家庭にとって大きな課題です。
これまでの保育園制度は、主に共働き家庭を前提にしていたため、専業主婦(主夫)の家庭や、これから働きたいと考えている人にとっては、子どもの預け先を確保することが簡単ではありませんでした。
そんな中で注目されているのが「こども誰でも通園制度」です。
この記事では、制度の内容や費用、従来の保育園との違いをやさしく紹介します。
こども誰でも通園制度とは?
こども誰でも通園制度は、保護者の働き方にかかわらず、未就園の子どもが保育施設を利用できる制度です。
これまでの保育園は共働き家庭が優先されやすく、専業主婦(主夫)家庭や、育休中・求職中の家庭は預け先を見つけにくい状況がありました。
その点、この制度は次のようなニーズに応えてくれるのが大きな魅力です。
- 少しだけ子どもを預けたい
- 一人の時間がほしい
- 就職活動や家の用事を進めたい
主婦・育休中の家庭にとって助かるポイント
子どもが外の世界と関われる
子どもが家族以外の大人や同年代の子どもと関わる機会を持てることは、家庭だけでは得にくい経験です。
毎日ずっと親子だけで過ごしていると、親の負担も大きくなりがちですが、短時間でも保育の場を使えることで、保護者の気持ちに余裕が生まれやすくなります。
公的な資料でも、保護者の孤立感や不安感を和らげる意義が示されています。
少しずつ利用できる安心感
育休中の人や、これから働きたい人にとっても使いやすい制度です。
月10時間の範囲で少しずつ使えるため、子どもを慣らしながら利用しやすいのも安心材料です。
保育料は1時間300円程度が目安で、世帯の状況によって減免があります。
食費などの実費が別にかかる場合もあるため、利用前に自治体や施設の案内を確認しておくと安心です。
利用できる対象・時間・費用
- 対象
0歳6か月〜満3歳未満(未通園児) - 利用時間
月10時間まで - 費用
1時間300円程度(自治体により異なる) - その他費用
給食費などの実費がかかる場合あり
あくまで、子どもの育ちを支えながら、家庭の負担を少し軽くするための制度です。
一時預かりとの違い
こども誰でも通園制度は、一時預かりとは目的が少し異なります。
単に預けるだけではなく、子どもが他の子どもや保育者と関わる中で、家庭では得にくい経験をすることに意味があります。
そのため、保護者のリフレッシュや用事のためだけでなく、子どもの成長を支える場 として使えるのが特徴です。
保育園や自治体で差が出る理由
制度が始まっても、地域によって利用しやすさに差が出ることがあります。
その背景には、保育園側と自治体側の両方の事情があります。
受け入れ人数には上限がある
保育園ごとに確保できる受け入れ枠には上限があります。
既存の園児の保育を維持しながら新しい枠を設ける必要があるため、地域によっては予約が取りづらい場合があります。
ただ、これは制度の問題というより、地域差によるものなので、事前に確認しておくと安心です。
保育士さんの配置や負担にも影響がある
子どもを受け入れるには、保育士の配置基準を満たす必要があります。
保育士さんの確保状況によっては、受け入れ枠が広がりにくい地域もあります。
自治体ごとの準備状況の違い
制度の開始時期や実施施設の数、予約方法は自治体によって異なります。
そのため、制度が始まっても、地域によっては利用開始が遅れたり、実施施設が限られたりすることがあります。
まとめ:すべての子育て家庭を支える制度
こども誰でも通園制度は、これまでの「働いている家庭向けの保育」とは少し違い、子育てをしている家庭を広く支えることを目指した制度です。
専業主婦(主夫)の家庭や、育休中・求職中の家庭にとっても、子どもを安心して預けられる選択肢が増えるのは大きな安心につながります。
利用できる時間や費用には決まりがありますが、子育ての負担を少し軽くし、親子の生活に余裕をつくるきっかけとして、これからますます注目されていく制度だといえます。
参考資料
- こども家庭庁「こども誰でも通園制度の概要」
- こども家庭庁「こども誰でも通園制度 基礎資料」

